q.18
「砂糖を食べるとカルシウムが奪われる」って聞いたのですけど本当ですか?
answer
「砂糖は酸性食品であり、砂糖を食べると酸性を中和するために骨のカルシウムが使われる」、あるいは「砂糖を食べると体内で乳酸がつくられ、これを中和するためにカルシウムが使われる」といわれることがありますが、これらはすべて誤りです。
「酸性食品・アルカリ性食品」という分類は、食品を燃やした灰を水に溶かした溶液が酸性かアルカリ性かで分類され、リンや硫黄を含む肉や魚は酸性食品、カリウムやカルシウムを含む野菜はアルカリ性食品とされていますが、砂糖、特に白砂糖は完全に燃えて何も残りません。砂糖は酸性食品でもアルカリ性食品でもないのです。
また、人の体液は重度の病気などで著しく健康を害していない限り、食べものによって体液が酸性やアルカリ性に傾くことはありません。また、糖質の代謝の過程でつくられる乳酸は二酸化炭素と水に分解されるため、骨に影響を与えることもありません。
肉や野菜をバランスよく食べることは栄養上大切なことですが、基本的に特定の食べものによって、体が酸性やアルカリ性になるということはありません。