才木玲佳のおさトーーク!第2回

才木玲佳さんが、いま注目のパティシエたちと対談を繰り広げるスペシャル企画「おさトーーク!」。パティシエを目指したきっかけや、「カラダ・アタマ・ココロにシュガーチャージした経験=シュガーチャージ体験」などにじっくりと迫ります。才木さんが、お店の名物スイーツもいただいちゃいますよ!※撮影のためマスクを外しています

才木
はじめまして!シュガーチャージアンバサダーで、スポーツタレントの才木玲佳です。
須永
パティスリー コリウールの須永真理子です。本日はよろしくお願いします。
才木
早速ですが・・・持ってきていただいたロールケーキが気になって仕方がないです(笑)。
須永
お店の名物「たまがわロール」です。ふわふわの食感が特長のシンプルなロールケーキで、週に何度も買いにきてくださる方もいるほどの人気商品です。私も毎日のように食べていますが、全然食べ飽きないんですよ。
おさトーーク 第2回 1
パティスリー コリウールの名物「たまがわロール」。開店当初からの人気商品です!
才木
毎日シュガーチャージですね!
須永
そうですね。幸せな仕事だと思います。
才木
パティシエになりたいという夢は、いつ頃から?
須永
小学校の卒業文集に、「夢はケーキ屋さん」と書いていました。
才木
小さい頃の夢を持ち続けて、しかも実現しているってすごいことですよね!
須永
いえいえ。実は和食の道に進もうと思ったこともありまして。
才木
それはまたどうしてですか?
須永
お菓子づくりを学びたいと思って、食物調理科がある高校に進学したんですが、入ってみたらお菓子のことはほとんど教わらなくて(笑)。
才木
ははは。そうだったんですね。
須永
それで、和食を選んで職場体験に行ってみたんですが、厳しくて厳しくて・・・私には絶対に無理だなと。
才木
それで、やはりお菓子の道へ?
須永
はい。高校を卒業してから製菓学校で2年間学びました。まあ、お菓子の職場も同じように厳しいものだったんですけどね(笑)。
才木
製菓学校修了後は、すぐに今のお店に勤められたんですか?
須永
いえ。まずは別のお店で8年ほど修行しました。接客からスタートして、1年ごとにさまざまなポジションをローテーションしながら、ひと通りの業務を学びましたね。その後、1年間フランスへ留学しました。
おさトーーク 第2回 2
写真左側は、下丸子を走る「たまちゃんバス」のキャラクターをあしらった特製クッキー「丸子ポーロ」。オーナーである森下シェフの生まれ故郷、瀬戸内の素材を使ったお菓子(中央・右側)も人気。
才木
やっぱり、フランスはパティシエにとって憧れの地なんでしょうか?
須永
そうですね。製菓学校を出てすぐに行く人もいますが、私はある程度ケーキづくりの経験を積んでから行こうと思って。そうすれば、言葉はわからなくても意思疎通はできるだろうと。
才木
なるほど。
須永
言葉や文化の壁で苦労はしましたが、結果的にいい経験ができたと思います。帰国後、製菓学校時代の恩師でもある森下令治シェフに誘われて、今のお店で働き始めました。
才木
そうなんですね!きっと、学生時代から目をかけていただいていたんですね。
須永
どうなんでしょう?学生の頃はちょっぴり近寄りがたい印象の先生で、遠くから拝見していました(笑)。
才木
須永さんは「2021ジャパン・ケーキショー東京」で見事グランプリを受賞されたそうですね。おめでとうございます!森下シェフもお喜びだったでしょうね。
須永
はい。森下シェフからのたくさんのアドバイスや、お店のみなさんのサポートのおかげで、自分でも満足のいく作品ができました。
才木
この作品、子どもたちの表情が生き生きしていて、とてもお菓子とは思えないです!
おさトーーク 第2回 3
「2021ジャパン・ケーキショー東京」でグランプリを受賞した作品がこちら!これが全部、実際に食べられるというから驚きです!
須永
ありがとうございます。実は出品したのは6回目で、最後のチャレンジと決めていました。試行錯誤しながら、3台ほど同じものをつくって・・・完成するまでには1年くらいかかりましたね。ちなみにこれ、「マジパン」といってちゃんと食べられるんですよ。
才木
もったいなくて食べられません!それにしても、そのお菓子づくりにかける情熱はどこからくるんですか?
須永
昔も今も変わらず、一番好きなものがお菓子ですから。食べるのが好きで始めて、今では、私がつくったお菓子を食べていただけるお客さまがいて、お客さまの笑顔も見ることができて。本当に幸せです。
才木
素晴らしいですね・・・。私も、須永さんがつくった「たまがわロール」、いただいてもいいですか?
須永
どうぞどうぞ!
才木
あっ、すご~い!ちょっとフォークを入れただけで、ふわふわなのがわかりますね。私、一口が大きくて恥ずかしいんですが(笑)・・・いただきます!
須永
どうですか?
才木
うん!思った以上にふわふわで、しかもしっとりしていておいしいです!どんどん食べられちゃう。私これ、丸々1本余裕でいけちゃいます。
おさトーーク 第2回 4
見た目以上にふわふわな「たまがわロール」の食感に、才木さんもビックリ!
須永
ロールのままかじって召し上がる方もいらっしゃいますよ。
才木
その気持ちわかります!卵の甘みが感じられて、生クリームもやさしい味で・・・シンプルなだけに、プロの技を感じますね。
須永
そう言っていただけると嬉しいです。この味と食感を出すために、生地の混ぜ具合や焼き加減には特に気をつけています。
才木
おいしい。幸せ~。ちなみに、須永さんはどんなときにシュガーチャージするんですか?
須永
実家で、夕食後にデザートを食べる習慣がありました。だから今でも、1日の締めとして必ず甘いものを食べますね。いやなことがあった日は甘いものでリセットされますし、嬉しいことがあった日はもっと嬉しくなります。特に仕事を始めたばかりの頃は、毎日怒られてばかりで・・・甘いものに救われていましたね。
才木
甘いものはココロのエネルギー源ですよね!では最後に、今後の目標について教えてください。
須永
もっと腕を磨いて、「ジャパン・ケーキショー」以外のコンクールにも挑戦してみたいと思っています。将来的には、自分のお店を開くという夢もあります!
おさトーーク 第2回 5
「将来的には、自分のお店を開くのが夢」という須永さん。開店の日を楽しみにしています!
才木
そのときはぜひ行かせていただきます!
須永
お待ちしています!
須永 徹さん
パティスリー コリウール スーシェフ
須永 真理子さん

8年間の洋菓子店勤務を経て、フランスへ留学。帰国後、製菓学校時代の恩師でもある森下令治シェフの「パティスリー コリウール」へ。現在はスーシェフ(副料理長)を務める。日本最大規模の洋菓子作品コンテスト「2021ジャパン・ケーキショー東京」では、マジパン仕上げデコレーションケーキ部門の作品で、グランプリ・連合会会長賞・横山謝恩特別奨学賞・東京都知事賞を受賞。

パティスリー コリウール

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